| 【男主人公】
八坂 典史 (やさか のりふみ) CV:古河徹人所属:写真部
使用カメラ:クラウン・スピード・グラフイック(レンズはコダック・エクター127mm)、オリンパス・ペン(初代)
幼い頃、阿藤扶の影響を受けカメラを手にしたあと、一貫して写真を撮り続けている。
現在は写真部のエースとして実質的には部長。コンテスト等の入賞歴もある。 目指しているのはあくまで報道写真家だが、本人の資質がどうかは別。
実家は屈指の旧家で、社会的・経済的権益を失った現在でも地域の中心的存在。 一子相伝の茶道の家元として、わび茶以前の古典茶を密かに伝承してもいる。
幼なじみの阿藤扶、槇島祐未のふたりに対して一学年下なのが密かなコンプレックス。
扶は未だに頭の上がらない先輩であり、祐未に対しては過去の因縁のため大きな怨嗟を抱いている。
また同い年の林亮輔とはいい友人。部長の宇渡美月は唯一カメラマンとして認める存在。
すでに亡くなった祐未の弟・泰斗とはとても仲がよかったが、その最後を看取ることが出来なかったのを今も悔やんでいる。
映画撮影ではメインカメラマンとしてフジカZC1000 他を操る。
「……とか、そんなものの向こうにある何かが見たいんだ」 | |
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| 【女主人公】
槙島 祐未 (まきしま ゆみ) CV:海原エレナ所属:写真部 (映画撮影開始後に入部)
使用カメラ:ベルハウエル・ダイアル35、他
数年前、病気入院した弟に付き添い上京。
その際事務所にスカウトされてファッションモデルとしてデビューした。
弟の死後、酒田へと戻ってきたが、現在も時折上京して仕事は続けている。
とはいえ、特別な売れっ子というわけではなく、卒業後に本格的にモデルの道に進むべきかは思案中。
実家は病院を経営しており、小規模だが地域では重要な存在。
医学の道へと進むことを内心では望んでいる両親とは関係がギクシャクしている。
阿藤扶、八坂典史とは幼なじみ。だが様々な事情があり典史とは近年は決して関係が良好とは言い難い。
また映画撮影をきっかけに入部した写真部の部長・宇渡美月とは短期間で親友になった。
典史の姉・梨枝は実の姉のような存在。
映画撮影では主演**としてヒロインを演じる。
「誰かのために……恋のために恋をするつもりはないの」 | |
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| 阿藤 扶 (あとう たすく) CV:空乃太陽所属:映画研究会
使用カメラ:フジカZC1000、Z850、Z800、P2ズーム、他(ただしすべて映画撮影用の部の機材で、自分では操作しない)
自主制作映画を撮ろう、と提案した発起人。
何事に対してもどちらかといえば要領がよく、過去には写真・映画だけでなく様々な趣味に手を出している。どらかといえば器用貧乏なタイプ。
父子家庭のため経済的には決して恵まれていない。
映画制作においては監督として全体のとりまとめ役。もっとも、実際は撮影以外のすべての作業を一手に引き受けている損な役回り。
槙島祐未、八坂典史とは幼なじみ。三人の中ではもっとも元気がよくガキ大将的存在だった。
典史が写真を始めたのも、祐未がやがてはモデルになったのも、元はといえば扶の影響が大きい。
林亮輔は映研の後輩。またデジ同の屋野好佳には個人的に大判カメラについてのレクチャーをしている。
宇渡美月、須崎孝一とは部長仲間。典史の姉・梨枝には頭が上がらない。
「一度、ちゃんと伝えようと決めたんだ。自分の素直な気持ちを……四月からはもう、あれだしな」 | |
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| 林 亮輔 (はやし りょうすけ) CV:杉崎和哉所属:映画研究会
使用カメラ:ボリュー4008ZMII、ニコンR10スーパー、ローライフレックス3.5MX-EVS(テッサー搭載タイプ)
療養のため入院している妹に付き添うために、数年前に東京から転校してきた。
写真や8mmカメラに興味をもったのも、映研に入り脚本を書いたのも、発端はすべて病室の妹に見せるため。
高額な医療費を稼ぐのに忙しい両親に代わって、妹の面倒をよくみている。
阿藤扶は尊敬する会長。八坂典史は信頼できる同級生。
映画撮影の現場では脚本以外にもサブのカメラをまわしたりレフ板を持ったりと、サポート役として活躍している。
槙島祐未はこっそりとあこがれの先輩。
しかしなにより大切なのは、妹の林朋子。
「ん、美人美人、二人とも可愛い……いいよ、そう……」 | |
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| 関矢 尚人 (せきや なおと) CV:樹冬隆所属:映画研究会OB
使用カメラ:ハッセルブラッド2000FC
実習のために戻った母校で、後輩が映画を撮影しているのを知り協力を申し出る。
自家用車を所有しているため協力時にはかなりの助けになる。 また、密かに資金面でも協力する。
年上であり、また立場もあるため、皆に対してはあくまでアドバイザー的ポジションを崩さない。
人間関係においても同様の態度。 もっとも、年上風を吹かせているわけではなく、本質的には自分も彼らと同様の若造でしかないと理解している。
「真面目に撮ろうとしたら、映画はチームプレイだろ。一人きりじゃやっぱり限界があるよ」 | |
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| 屋野 好佳 (やの このか) CV:有栖川みや美所属:デジタルメディア同好会
使用カメラ:リンホフ・マスターテヒニカ(レンズはシュナイダー・ジンマー180mm 旧タイプ)、フジノンT400mm、写ルンです、他
映画撮影メンバーの中では最年少。
デジ同会長・須崎孝一の写真に魅せられ、何も分からないまま同会に入会。
三部合同の映画撮影をきっかけに、部活の枠を超えた指導を皆から受けている。
撮影チームでは記録・衣装などをメインに雑務を担当。 カメラもちょっとだけ触らせてもらったりしている。
後輩として皆から愛されているが、本人が憧れているのはやはり須崎孝一と槙島祐未。
林朋子とは年齢が一番近いためけっこう仲がいい。
八坂典史に対してはカメラマンとして、そのテクニックと姿勢を尊敬している。
阿藤扶からは個人的に写真撮影についてレクチャーを受けている。
「なんとなく納得できた気がします。先輩の撮る写真の空気感が……静かで冷たいけど、どこか甘いフレーバーの正体が」 | |
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| 宇渡 美月 (うと みつき) CV:芹園みや所属:写真部
使用カメラ:トヨフィールド810(レンズはフジノンA240mm 他)、オリンパス35RD
写真部部長。ただしすでに実質的には引退しており、実権は典史に移っている。
後輩の典史同様に写真馬鹿。
同じ映像表現系部活の部長仲間として、扶とは親しく、須崎孝一とは恋仲。
遅れた新入部員の祐未の面倒もよく見ている。
受験のため映画撮影そのものには参加していないが、良き協力メンバー。
もっとも、時折余計な口を挟んだりもする。
「好きなってもいい相手がさぁ、同時代に生きてるのってかなりの幸運だとおもわない?」 | |
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| 須崎 孝一 (すざき こういち) CV:こんつ所属:デジタルメディア同好会
使用カメラ:リトレックビュー(レンズはメイヤー・トリオプラン150mm)、他
表現系を志すにしては常識のある苦労人。
まだ歴史の浅いデジ同を写真部・映研と並ぶ存在まで育て上げた。
もっとも、本人は恋人・美月の影響で個人的には銀塩写真にも興味を持ちつつある。
卒業を控えて美月との関係には微妙な問題もあるが、全体的には順調。
友人の扶が映画にのめり込みすぎないかと心配している。
美月同様、映画撮影には直接参加していないが、つねに常識的意見を述べる撮影チームの良心的存在。
「ちょっと写真の腕がいいからって……おまえら、編集なめてるんじゃねーのか?」 | |
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| 林 朋子 (はやし ともこ) CV:草柳順子使用カメラ:ニッツオ145マクロ、フジ・ナチュラS
林亮輔が酒田に転校してくるきっかけになった妹。
疾患のため長期入院している。自らの病状の重さ、状況についてはよく理解している。
いろいろな意味で、背伸びしたい年頃。
両親があまり病室に顔を出せない分、最愛の兄・亮輔にべったりと懐いている。
映画脚本の基本ストーリーは朋子が亮輔にねだったもの。
外出が難しい分、兄から聞く撮影話は数少ない楽しみ。
その中にでてくる祐未、典史、好佳などとは、比較的すぐに仲良くなる。
「お兄ちゃんと撮った映画に出ているの? ……えっ、本当に?」 | |
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| 八坂 梨枝 (やさか りえ) CV:小倉結衣典史の姉。
仕事で長期不在の両親に代わって旧家の当主代行として家を守っている。
茶道の師範代でもある。
年齢差はさほどでもないが、典史のみならず幼なじみの扶、祐未にとっても頭の上がらない存在。
また好佳などから見ても格好いい年上の女性。
「いらっしゃい……あら、今日は一緒じゃないの?」 | |
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| 槇島 泰斗 (まきしま たいと)祐未の弟。すでに数年前に東京で病没している。
幼い頃は祐未たち三人の後をいつも付いて歩いていた子分的存在。特に典史には懐いていた。
物心がついてからは写真に傾倒する典史に憧れつつ、自分は絵の道を志していた。
祐未にとってはなにより大切だった、自慢の弟。 |
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